ココを読んでいる人の中で「なぜ筋トレをして適した食事をすると筋肉が大きくなるのか」を説明できる人はどれぐらいいるでしょうか。
ただ漠然と「こういう理由なんじゃないかな・・・」と何となく知識を持っている人もいれば、全く仕組みが分からない人もいる事でしょう。
今回のテーマをしっかり理解できれば、
『筋トレしているのに全然体が変わらないと悩んでいる人』
『周りに比べて筋肥大のスピードが遅いと感じている人』
の悩みが解決されるかもしれません。
そんなに突っ込んだ話はしないので、何となく「あ、そういう事なんだ」と少しでもご理解いただければ嬉しいです!
筋肉は常に合成と分解を繰り返している
私達の体の細胞は常に新しく作りかえられています。
筋肉ももちろんそれに当てはまり、合成(同化・アナボリック)と分解(異化・カタボリック)を毎日繰り返しています。
合成と分解の釣り合いが取れていると体型を維持でき、合成か分解のどちらかが優位になると体型が変化します。
要するに、合成が優位になると体は大きく(太く)なり、分解が優位になると体は小さく(細く)なるのです。
筋肉を大きくしたいのであれば、どうにかして合成を優位にしなければいけません。
筋肉の合成を優位にして筋肥大させるには
合成を優位にするには、タンパク質や炭水化物を摂取する事が必要です。
しかし、合成が優位になっているからといって必ずしも筋肉が大きくなるというワケではありません。
食事さえすれば合成が優位になって筋肥大するのか
タンパク質や炭水化物を摂取すれば筋肉の分解が抑えられ、合成が優位になります。
でも、食事さえしていれば筋肉はどんどん大きくなるなら誰も苦労しませんし、街にはマッチョが溢れているはずですよね。
筋肉は『今必要な筋肉量を維持しようとする』ので、食事をしただけでは大きくなりません。
「今の筋肉量じゃやっていけない!」と体に判断させる必要があります。
その判断とは、筋トレなどの筋肉への刺激。
「筋肉を大きくしないと負荷に耐えられない!ヤバい!!」と体が思うような刺激を加えないと筋肥大のスイッチが入らないのです。
筋トレさえすれば合成が優位になって筋肥大するのか
本当に筋肉に刺激を加えさえすれば筋肉は大きくなるのでしょうか。
答えはノー!です。
筋トレなどで筋肉を刺激しても「筋肉大きくしちゃってイイぜ!」というスイッチがオンになるだけ。
スイッチがオンになっても筋肉の材料がなければ筋肉は大きくなりません。
要するに、筋肥大のスイッチをオンにしたらタンパク質を摂取しないといけないという事です。
筋トレでミオスタチンの働きを抑制しようぜ
「ミオスタチンって何!!!」ですよね分かります。
ミオスタチンとは、筋肉の成長を抑え込むタンパク質の一種。
このミオスタチンが体内で働いているので、簡単に筋肥大しないワケです。
筋トレをせずにタンパク質を摂取しても筋肥大しないのはコレが理由です。
ただ、筋トレをするとミオスタチンが減り、筋肉の成長を抑え込んでいた鎖が少し外れます。
これが『筋肥大のスイッチをオンにした状態』です。
筋トレをしてミオスタチンを減らし、筋肥大のスイッチをオンにしたうえで十分なタンパク質を摂取する事で筋肉の合成を優位にして初めて筋肥大するんですね。
どういった時に分解が優位になるのか
さて、ここまでは筋肉の合成についてお話してきましたが、分解についても少しお話しておきましょう。
筋肉が合成よりも分解が優位になる状況とは、ズバリ空腹時です。
空腹時というのは、体が栄養を求めている状態。
体が栄養を求めているワケですから、食事をして栄養を補給しなければいけません。
栄養を補給しないで空腹状態を続けているとどういう事が起きるのか・・・
なんと体は筋肉を分解してエネルギーを作りだしたり、他の細胞に作り変えたりするのです。
なので、食べないでダイエットをするというのは、脂肪だけではなく筋肉も減らして体重を落としている事になるので良くない(代謝が落ちるから)と言われているのです。
筋肥大させたいのなら、空腹時間をあまり作らないようにするのがコツです。
筋肉を大きくしたいなら合成させ続けろ!
カンタンにですが、筋肉の合成と分解についてお話ししました。
筋肥大を狙うには、筋トレをしてミオスタチンを抑制したうえでタンパク質を摂取しないといけない事が少しでもご理解いただけたのなら幸いでごわす(急に何)
分解の方が優位にならないように、なるべく空腹にならないようにしてくださいねっ。

筋肉のためには3~4時間ごとにタンパク質を摂取するのが理想とされているけど、競技者じゃない一般人はそこまでしなくても十分に筋肥大するぞ!ガハハ!