『禁欲』が最短でガチムチになる条件?射精と筋肉の関係を暴け!

「射精すると筋肉が大きくならない」

「禁欲すると筋肉がつきやすい」

「射精しすぎると筋力が落ちる」

というウワサというか、都市伝説のようなものを皆さん一度は聞いた事がありませんか?

確かに、ガチムチを目指す男性なら気になる所ですよね。

もしこれらが事実だとしたら、射精を控えた方が体(筋肉)は大きくなるという事に。

今回は少し性的な内容になりますが、真面目に事実に基づいてお話していきます!

 

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まずはテストステロンの事を知って!

射精と筋肉の関係に欠かせないのが男性ホルモンのテストステロン。

テストステロンの働きは様々ですが、今回は『射精と筋肉の関係』がテーマなのでそこに絞ってお話します。

テストステロンは胎児の時には外性器の形成に、思春期の時には性器の発達や性への関心に、成人してからは筋肉量や筋力や性機能に作用します。

このテストステロンの働きを踏まえた上で次に進みます!

 

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筋肉の大きさは本当に射精と関係しているのか

結論から言うと、医学界でも意見が分かれているようです。

要するに、『射精と筋肉は関係ない』派と『射精と筋肉は関係している』派に医師や研究者の中でも分かれている、と。

ただ、事実として分かっている事があるのでご紹介しましょう。

 

禁欲をするとテストステロンは増加する

禁欲とテストステロンの関係を研究したデータがあります。

この研究には、21歳~45歳までの男性28人(うち11人は既婚者)が参加し、禁欲中は毎日テストステロンの値を調べます。

禁欲日数テストステロン量
0日目374±14
1日目384±17
2日目375±17
3日目380±17
4日目385±15
5日目404±15
6日目426±20
7日目524±22
8日目417±15
9日目387±36
10日目378±36
11日目389±28
12日目386±30
13日目381±27
14日目383±34
15日目370±30
16日目372±64

その結果、禁欲4日目までテストステロン値の大きな変化はありませんでしたが、5日目から徐々に値が上がりはじめ、7日目には値がピークになりました。

7日目のピーク時のテストステロン値は通常時の145%で、中には197%の人もいたそうです。

しかし、テストステロンのピークは7日目を最後に8日目からは徐々に減少していき、15日目には禁欲前よりも低い値を出しました。

この結果から、テストステロンは禁欲すればするほど多くなるのではなく、禁欲7日目をピークに8日目以降は減少する事が分かりました。

これは、筋肉のためにと長い間禁欲していたとしても、一週間より長く禁欲してしまうとむしろテストステロンは減ってしまうので、もし筋肉のために禁欲するのならば一週間をMAXに考えるべきと言えますね。

ちなみに、既婚者と独身者、35歳以下と35歳以上の人で比べてもこの実験の結果に差はないという事です。

 

US National Library of Medicine National Institutes of Health : J Zhejiang Univ Sci. 2003 Mar-Apr;4(2):236-40.』より引用

 

加齢と共にテストステロン量は減り筋肉が小さくなる

どんなに健康に気を使っている人でも加齢に逆らう事はできません。

個人差はありますが、テストステロンは20代前半をピークに減少していきます。

加齢でEDになったり精液量が減ったりするのはこのためです。

性機能だけではなく、テストステロンは筋肉にも作用しているホルモンなので、テストステロンが減少すると若い時のような筋肉を維持できなくなり、筋肉は小さくなっていくのです。

しかし筋肉の委縮は筋トレと適切なタンパク質摂取で抑制できます。

運動をしている中高年は体に張りがあり、実年齢よりも若く見えるのはそのためです。

しかし、テストステロンが減ってしまうと筋トレをしてタンパク質を摂取してもなかなか思うように筋肥大させる事ができません。

若い時のようなスピードで筋肥大させる事ができないのはそれが原因です。

もし、あなたが20代後半~ならば、10代~20代前半の人の筋肥大スピードと比べてガッカリするのではなく、自分のペースでしっかりとノルマをこなして体づくりをしていきましょう。

 

【推測】射精が筋肥大にマイナスに働く事は十分にありえる

ここまで読んでお気付きになった人もいる事でしょう。

「加齢でテストステロンが減少して筋肉が減っていくなら、頻繁に射精をしてテストステロンが少ない状態が常習化→筋トレをしても筋肥大させづらいんじゃない?」

って思いますよね。

ハッキリとした研究データはありませんが、加齢が原因のテストステロン減少で筋肉が委縮していく事を考えると、頻繁な射精が原因でテストステロン値が低い状態が続くと筋トレをして適切なタンパク質を摂取していたとしても筋肥大しづらい状態になる可能性が十分にあります。

年齢に関係なく、です。

例えば、適度に禁欲して筋トレしてタンパク質を摂取しているAさんの筋肥大スピードを95(MAX100)だとして、頻繁に射精しながら筋トレをしてタンパク質を摂取しているBさんの筋肥大スピード90だとしましょう。

たった5の差ですが、これを1年・2年・3年・・・10年と長い目で見ていくと、2人の10年後の体つきには大きな差が出る可能性が高いのです。

要するに、チリも積もれば何とやら、ですね。

そう考えると、効率よく筋肥大させたい人(早くガチムチになりたい人)のベストな射精頻度は、禁欲7日目にテストステロン量がピークになる事から『8日に1回』が適切であると考える事ができるでしょう。

これはあくまで禁欲が筋肥大を促進させる可能性があるかもしれないという憶測の話なので、考えすぎないようにしてください!

考え過ぎてストレスになる方が筋肉にも性機能にも良くないので!

 

ちなみにですが、高須クリニック名古屋院院長の高須幹弥先生(高須クリニック東京院院長の高須克弥先生の息子さん)は、頻繁な射精で筋肉が大きくなりづらくなるとハッキリ言っています。

 

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【余談】射精が筋肉以外に影響を与える例

さて、ここからは射精が筋肉以外に影響する事はあるのか、あるとしたらどう影響するのかをご紹介。

豆知識というか小ネタとして覚えておくと後々役に立つ事もあるかもしれません。

 

禁欲と精液(精子)の質

6008人から採取した精液を元に精子の運動率を研究したデータによると、禁欲7日目を境に8日目以降の精子の運動率は徐々に低下していき、11日目以降は禁欲前よりも運動率が低くなったというのです。

テストステロンの値も7日目をピークに8日目以降は低下してくので、やはり禁欲は7日目までにするのが良さそうですね。

ただ、精液の質の話になるとちょっと状況が変わってきます。

禁欲と正常な精子の数の関係を調べた研究では、禁欲2~3日目をピークに正常な精子の数は減少していくというデータがあります。

精子の寿命は約3日で、4日以上禁欲すると死んだ精子が増え始め、精液の質が低下するのです。

もし、あなたが妊活中なのであれば禁欲はなるべくせず(禁欲したとしても3日まで)、元気な精子だけが入った精液を作るようなサイクルでいた方が良いという事になりますね。

 

禁欲は糖尿病を予防・改善する?

テストステロンが血糖値の上昇を抑制する事が分かっています。

2型糖尿病(性機能低下症)の患者に2週間ごとに200mgのテストステロンを3ヵ月にかけて投与した結果、血糖値と内臓脂肪と総コレステロールが減少したという研究結果があります。

おそらくですが、糖尿病により性的欲求の低下、EDなどの症状がある患者に性機能の改善を図る事を目的に男性ホルモンのテストステロンを投与した時に分かったデータだと思われます。

2型糖尿病は肥満や不摂生が原因で発症しやすい糖尿病ですが、加齢と共に発症率は高くなります。

その原因のひとつに加齢によるテストステロンの減少が挙げられます。

ここを読んでいる方は『体重を増やしたい』『男らしく体を大きくしたい』という方が多いと思いますが、体を大きくするためには今まで以上に食べる必要があります。

それは、2型糖尿病のリスクを高める行為でもあるのです。

運動はもちろんですが、適度な禁欲で普段のテストステロン値を高めにしておく事で2型糖尿病のリスクを抑える事ができるかも・・・しれませんね。

 

禁欲はヤル気スイッチをオンにする?

前にどこかで見たデータなのですが、今回見つける事ができなかったので話半分で聞いてもらえれば(苦笑)

テストステロンは肉体的に作用するだけではなく、精神的にも作用します。

テストステロンは闘争本能を高める作用があるとされているのです。

格闘家は試合前、禁欲するという話を聞いた事がありませんか?

私が以前見たデータでは、取引先との大事な会議の前日は禁欲した方がうまくいくみたいな事が書いてありました。

要するに、禁欲をしてテストステロンを高めておいた方が良い意味で緊張感を持って積極的に行動できるという話です。

ですが、サッカーポルトガル代表のクリスティアーノ・ロナウドは「それ(射精する事)は集中力を高めてくれる」と、試合前の禁欲を否定する派なんだそう。

他に、スポーツ界で結果を出しているプレイヤーは禁欲派と禁欲しない派にハッキリ分かれているそうで、必ずしも禁欲が闘争本能を高めるというわけではないようです。

正直これは個人差があると私は思っていて、例えば、『追い込まれると力を発揮するタイプ』と『どんな状況でも同じように力を発揮できるタイプ』『リラックスしていると力を発揮できるタイプ』と、人によって最善の力を出す能力・状況ってマチマチですよね。

禁欲をして欲求を解放しない方が力を出せる人もいれば、禁欲はストレスだから欲求を解放した方が自由に力を出せるという人もいて当然です。

ただ、私は筋トレ前の禁欲をオススメします。

テストステロンは筋肉に作用するホルモンだからです。

テストステロンが高い方が筋肥大しやすいというのはこの記事の前半にお話しました。

筋トレ前に射精をしてテストステロンを下げてしまうと効率よく筋肥大させる事が難しくなる可能性があります。

しかしこれは、週に2~3回筋トレをする人なら、の話です。

毎日筋トレする人の場合、筋トレ前の射精を禁止してしまったら射精するタイミングがなくなってしまいますしね。

 

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適度な禁欲で筋肉と精液の質を向上させる事ができる(かもしれない!)

今回はちょっと違う方向から筋肉へのアプローチを試みてみました。

内容が内容だけに苦手な人でも読めるよう下ネタ感を出さないように、かつ、難しくならないようにしたつもりですが、どうだったでしょうか(汗)

まぁそれは置いといて、適度な禁欲がテストステロンを増やすという事がお分かりいただけたと思います。

テストステロンは体内で様々な働きをしますが、体を大きくしたい人にとって禁欲で筋肥大を加速できる可能性があります。

が!!

あまりに禁欲の事を考え過ぎてそれがストレスになってしまっては効率のイイ筋肥大は望めません。

筋肥大の一番の敵はネガティブなストレスですからね!

 

極度の禁欲は前立腺疾患に繋がるから程々にな!逆に1日に何回も射精するのも良くないから何でもやり過ぎは良くないって事だぞ!ガハハ!!(ジャイアン感)

 

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