筋肉を鍛える事をみんな『筋トレ』って言いますよね。
ここ数年で、『ワークアウト』って言葉を聞くようになったと思いませんか?
ジムの広告に記載してあったり、ガチトレーニー(ガチな感じで鍛えている人の事です)が筋トレの事をワークアウトと言っていたり、一度はワークアウトという言葉を目にしたり聞いたりした事があるんじゃないかと思います。
「ワークアウトって何!!」
「筋トレとワークアウトってどう違うん!?」
と思っている人に今回の記事をお届けします。
ワークアウトとは
日本で言う『筋トレ』を英語圏では『ワークアウト』と言います。
主にジムで(激しく)鍛える事をワークアウトと言うので、家で筋肉を鍛える事をワークアウトとはあまり言わないようです。
ただ、ジムというのは筋肉を鍛える他に、ダンスやエアロビクスなどのスタジオレッスン、水泳などもできる所もありますが、それらはワークアウトとは言わず、エクササイズと言います。
なので「これからジムに泳ぎに行くよ」というのは「これからワークアウトに行くよ」ではなく「これからエクササイズに行くよ」が正解になります。
あくまで筋肉を激しく鍛える事=ワークアウトなわけです。
ワークアウトと筋トレの違い
「ワークアウトが筋肉を鍛える事なら筋トレと同じ意味じゃん」
って思うじゃないですか。
それがちょっと違うんです。
筋トレは『筋力トレーニング』『筋肉トレーニング』の事を言いますが、この『トレーニング』のニュアンスが日本と英語圏では違います。
日本では『練習する』『訓練する』『鍛える』事をトレーニングと言いますが、英語圏では『(誰かに指示されて・誰かのために)練習する、訓練する』事をトレーニングと言う傾向です。
例えば、会社の新人研修は会社のために新人を訓練する事なのでトレーニング、犬のしつけは人間が犬に指示して訓練する事なのでトレーニング、といった感じです。
一方、ワークアウトは誰かのためではなく、『自分のために自分で自分を鍛える』事を指す言葉なのです。
なので、英語圏の人に「僕は筋トレをしているよ」と言うと「誰のために筋肉を鍛えているの?」と思われてしまうのですねぇ。
知っている限りでは韓国・台湾・タイ・マレーシア・シンガポールの人も筋肉を鍛える事をワークアウトと言っているので(各国の友達が言っているのを聞いただけですが)、ワークアウトはワールドワイドな言葉と言えます。
ちなみに私は普段はワークアウトと言っていますが、日本人にまだあまり浸透していないのでガチムチェンジ内では筋トレと言っています。
ワークアウトのその他の意味
ワークアウトが『自分のために自分で自分を鍛える』事を指す言葉だというお話をしましたが、他にもいくつか意味があります。
『解決する』『上手くいく』『成功する』といった意味があるのです。
『壊れていた機械を修理したら動くようになった』『難しいプログラムを組んでいて今まで動かなかったがやっと動くようになった』、こういったものにもワークアウトという言葉が使われる場合があります。
でも、『解決する』『上手くいく』『成功する』は筋肉にも当てはめられる言葉だと思いませんか?
- 腕が細いからアームカールを頑張ったら太くなった → 解決する
- 体を動かすようになったら仕事も順調になった → 上手くいく
- ベンチプレスで100kg挙がるようになった → 成功する
こう考えると、何となく筋トレをワークアウトと言うのもしっくりきますよね。
ワークアウトはポジティブな言葉
英語圏の人達は結果が出ない筋トレをワークアウトとは言いません。
その結果の内容は、筋肥大させる事なのかスタイルを良くする事なのか健康になる事なのか、個人によって違うでしょう。
結果の内容がどんなものだとしても『良い結果を出す→ワークアウト』なんです。
言い方を変えると、『ジムにワークアウトに行く=効果が出ない事はしない』なワケです。
正直、ジムに来ている人達を見ていると、意味のない事をやっていたり、逆にやり過ぎていたり、(おそらく)筋合成に必要な食事をしていなかったり、1~2ヵ月で見かけなくなったり・・・と、結果に結び付かない事をしている人達が少なからずいます。
これらはワークアウトとは言いません。
しっかりと筋肉に刺激を入れ、体をつくるために十分な栄養を摂取して、結果を出すためのワークアウトを心がけましょう。

今日から『ワークアウト』という言葉を使って目標に向かって突っ走ってくれよな!ガハハ!